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影ばかりを見つめるのではなく、月を仰ぐ

あさの御つとめに、「いつつの不思議をとくなかに」(高僧和讃・三三)より「尽十方の無礙光は 無明のやみをてらしつつ 一念歓喜するひとを かな らず滅度にいたらしむ」(高僧和讃・三八)と候ふ段のこころを御法談のとき、「光明遍照十方世界」(観経)の文のこころと、また「月かげのいたらぬさとはなけれども ながむるひとのこころにぞすむ」とある歌をひきよせ御法談候ふ。なかなかありがたさ申すばかりなく候ふ。上様(蓮如)御立ちの御あとにて、北殿様(実如)の仰せに、夜前の御法談、今夜の御法談とをひきあはせて仰せ候ふ、ありがたさありがたさ是非におよばずと御掟候ひて、御落涙の御こと、かぎりなき御ことに候ふ。(御一代記聞書・2)

 「朝の勤行で、『高僧和讃』の<いつつの不思議をとくなかに>から<尽十方の無碍光は 無明のやみをてらしつつ 一念歓喜するひとを かならず滅度にいたらしむ>まで六首をおつとめになり、その夜、蓮如上人はこれらのご和讃のこころについてご法話された。そのとき、『観無量寿経』の<光明はひろくすべての世界を照らす>という文と、法然聖人の、
 月かげのいたらぬさとはなけれども
    ながむるひとのこころにぞすむ
<月の光のとどかないところは一つとしてないが、月はながめる人の心にこそやどる>という歌とを引きあわせてお話になった。そのありがたさはとても言葉では言い尽くすことは出来なかった。お話が終わって蓮如上人が退出された後で、北殿様(実如上人)は、参詣していた人々に向かって、前夜のご法話と今夜のご法話とを重ねあわせて、ご自身の領解を述べ、<まったくいいようのないありがたいご法話であった>と仰せになり、とめどなく涙を流された」というのである。
 山科本願寺では、毎朝蓮如・実如両上人を中心に、僧侶も在家の信者も一緒に「正信偈」をあげ、つづいて「和讃」を六首ずつ順(巡)讃の形式で順番にあげていた。そしてお夕事のお勤めが終ると、今朝あげた「和讃」について蓮如上人が御法話をなされるのが通例であった。その夜も、御法話が終って上人がお帰りになると、実如上人を中心に門弟や同行たちが、いま聞いたばかりの御法話について、それぞれのお領解をのべ、話し合いをすることになっていた。その日の朝のお勤めは「高僧和讃」(曇鸞讃)の、
 
 いつつの不思議をとくなかに
 仏法不思議にしくぞなき
 仏法不思議といふことは
 弥陀の弘誓になづけたり

からはじまって、

 尽十方の無碍光は
 無明のやみをてらしつつ
 一念歓喜するひとを
 かならず滅度にいたらしむ(『註釈版聖典』五八四頁)

までの六首が順讃(巡讃)の形式であげられた。
 そしてお夕事の御法話で、蓮如上人は、今朝の和讃の意味をお話しなさるのについて『観経』の真身観に「一々の光明、遍ねく十方の世界を照らし、念仏の衆生を摂取して捨てたまはず」という経文と、法然聖人の「月かげのいたらぬ里はなけれども ながむる人の心にぞすむ」というお歌を引きあいにだして御法話されたというのである。
 月の光は地上をあまねく照らし、万物をわけへだてなく包んでいるが、光を背にして暗い影ばかりを見つめている人には光は見えない。しかし闇を背にして月を仰ぐ人の心には、さわやかな月の光がさしこんできて、自分が光の中に包まれていることに気づく。そのように、如来の大悲の本願を信じて念仏する人だけが、現にいま如来の光に包まれていて、正定聚の身にしていただいていることを喜ぶといわれたのであろう。そればかりか、その御法話が終った後、宗主・実如上人が門弟や同行を前にして、涙ながらにご自身の領解を述べられたというのである。そこには、宗主も信者も一体になって、ご法義に生きている山科本願寺の素晴らしい宗教的雰囲気が伝わってくるような思いがする。
『蓮如ーその生涯の軌跡ー』(梯實圓著・百華苑)237-239頁より引用



既に、『21世紀の浄土真宗を考える会』光明遍照 十方世界 念仏衆生 摂取不捨で指摘されていることでもありますが、自己のすがたを徹見しよう徹見しようとしているのは、光を背にして暗い影ばかりを見つめようとしている姿でしょう。我が機ばかりに目を向けるのでなく、必ず助けて下さることに疑いのない法を仰がせていただきましょう。

宗主も御門徒・御同行も一体になってご法義に生きている山科本願寺の素晴らしさを知らされる文章でしたので、ブログにアップしました。
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名号は 如来の御名と 思ひしに わが往生の すがたなりけり
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